☆~ 美味しいものめぐり Paris ~☆ 

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2015年 02月 16日

私を怒らせた鮨奥田・パリ (Sushi Okuda Paris)

ただ美しく盛られただけの料理や
ただ体裁よく握っただけの寿司ならば
食べる側には何も伝わってこない。


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リストも渡されないまま飲み物を聞かれたので
以前、飛田氏が選んでくれた幻を注文すると
「ありがとうございまーす」
と、まるで飲み屋のようでした。
それから、「水はいかがですか」
と聞かれたので
「日本酒を飲む前に一杯だけいただけますか」
と私が返事をすると
炭酸水、炭酸なしのボトルを出した。
敢えて一杯だけ、と言ったのは
ボトルではなくて水道水という意味で
私はお寿司や和食のときは水を飲みたくないからです。
2、3口の水で喉を潤したかったので
水道水を一杯いただければよいことを
改めて伝えた瞬間から
この若造に足元を見られたのだ。

この日は夜でも10度ちかくあるパリでしたが
かなり暑めに暖房が入っていたので
下げてもらうようにお願いしても
いつの間にか温度を上げられてしまう。
それで、またお願いすると
乱暴な操作が気になったのです。


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夜の食事なので
2品の前菜、焼き物1品、にぎり10貫、お椀、デセールで
にぎり以外の料理は会席の方から運ばれてきます。


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鮑の酢の物ゼリー寄せは
しっかりした味の鮑を食べやすいように
切り身が入っていました。
私が好きな一品で嬉しかったです。


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下に敷かれた松の葉の香りが
ほんのりと舌平目の揚げものに移る
このちょっとした工夫に感動しました。


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焼き魚が運ばれてきたあたりから
機嫌が悪くなっていったのは
隣の席の女性が強いにおいの香水をつけていた為
料理の香りどころか味まで分からなくなってしまい
あまりの臭さで気分が悪くなったからです。
カウンター7席のこじんまりした
しかも、鮨店では不愉快極まりない。

「じゃあ、どうしたらいいんですか」
と、若造。

そもそもフランス料理店でも
香水をつけてくることはマナーに反しているのに
繊細な日本料理を出す店で
それも、パリに店を構えているならば
あらかじめ電話やサイトで知らせることが
店側の義務ではないだろうか。

或は、一人で食事にきた女性が
空いた席にドカーンと大きなカバンを放るように置き
携帯電話でベラベラと話し続ける
下品な客が出入りする店だからと
諦めるしかないのでしょうか。

とりあえず、暑くてたまらないし
臭い香水のにおいが充満してくるので
温度を下げるようにお願いしたら
また嫌味な態度をとったのだ。

味噌が付けた香ばしい焼き魚ですが
こうなったら料理が台無しです。


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ここからが、にぎり10貫ですが
にぎり9貫と特に食べたくない卵でした。
早く店を出たくなったので
続けて握るようにお願いしましたが
嫌がらせに近いと感じる安めのネタに
何のひねりもなくただ普通に握ったものでした。
そうそう、かなりワサビが効いたにぎりが一つあったが
これも故意にやったと疑っています。

白身(多分、ひらめ)、イカ、鯵、トロ、しめ鯖
そして、鱒を食べていたときに
6~7センチくらいの白髪ようなものが入っていた。
口から出して左指で持ち
右手の親指と人差し指の爪を立ててスースーと
5、6回引っ張ってから一気に千切ってみた。

「生姜の繊維ではないでしょうか」
と会席の女性から言われたが
これは繊維などではない。


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隣の客からはにぎりに柚が入っているとか
喜びの会話が聞こえてきましたが
こちらには、柚で香りづけされたものなど出てきません。

それも、褒めるほど美しいにぎりではなく
ご飯粒がネタについていたり
画像のようにゴロンと横に倒れていたり
握り終えたときに一粒くらい手に残ったものを
お櫃に戻すのも止めてただきたい。


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この後は、あさりの軍艦巻き、鰻、卵焼き。

隣の客との食べれない魚の会話が聞こえてきましたが
鯵や鯖が食べれない客にはウニなど高級ものを出すのですか?
電話予約時に食べれないものを聞いておいたなど
意味不明な言い訳をしていましたが
こちらは、ウニでも何でも食べれます。
ウニが食べたいなら握ってやってもいい
ようなことを言っていましたが
勘違いした若造が握ったものに追加料金など請求をされたら
余計腹が立つのでお断りしました。

木野さんのお寿司が
無性に食べたくなってきました。
気取りがなくて愛情さえも感じるにぎりが懐かしい。

それから、会席から運ばれてきたお吸い物は
味わっていただく心境ではなかったので
美味しかったが三口で飲み終えた。


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プリンとはがっかり。


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食事のみ、一人155ユーロの価値があるかどうか・・・。
一流の技術を持つ寿司職人が
大変な思いをして入手した高級食材で
最高の寿司を客にだすのが高級鮨店です。

会席から運ばれてきた料理のおかげで
多少救われましたが
高級店で握る職人の器と
人生経験が彼にはもっと必要ではないでしょうか。

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by lenoel | 2015-02-16 04:16 | restaurant japonais | Trackback | Comments(10)
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Commented by nuri at 2015-02-18 10:03 x
凄いですねこのサービスで155ユーロですか。住んでいたら2度と行かないような気分ですね。
Commented by lenoel at 2015-02-18 14:46
nuriちゃん、ボンジュール。
隣の客との会話で知りましたが、ワーホリでカナダに居るときに鮨奥田の話がきたそうです。
日本でもっと修行を積んだ方だったら、また違っていたのかもしれません。
Commented by nuri at 2015-02-19 17:33 x
なるほどね。それなら、雇い入れた方にも責任があるよね。
Commented by lenoel at 2015-02-20 06:11
nuriちゃん
若い職人を抜擢して星を狙っているような、そんな感じがしました。
店構えが立派、新鮮な食材、若いシェフだと、ミシュランは星をあげたがる傾向がありますが、フランスはこれでいいのかなーと思ってます。
そのおかげで成長する料理人もいれば、そうでない料理人もいます。
Commented by kumi481873 at 2015-02-24 05:56
お気持ちお察しします。
日本でも料理のジャンルを問わず、この様なお店はありますよね。
お店側の言動は「奥田」の看板を汚すようで悲しいです。
たまにパリの日本人経営のお店では、フランス人には優しく、日本人には意地悪な感じのお店がありますが、そういう感じなのでしょうか?
Commented by lenoel at 2015-02-24 07:48
kumiさん、はじめまして。
こちらは、お金持ち風には優しい印象を持ちました。
カウンターに7席だけの小さな店で、寿司職人とサービスの女性一人で
サービスの女性は控えめで普通でしたが、寿司職人の若造がなっていません。
Commented by Aya at 2015-04-30 09:45 x
大変貴重なご意見ありがとうございました。是非、奥田氏のサイトから、ご意見を伝えられるべきと思います。パリでは貴重な本格日本食・鮨屋ですので、このような貴重な意見に耳を傾け、しっかり改善していってほしいものです。それにしてもひどすぎる話ですね、がっかりです。また、プリン?という不思議な組み合わせも初めてです。今回は鮨ではなく、奥田の方にしてみます。
Commented by lenoel at 2015-05-07 00:09
Aya さん、はじめまして。
先ず、コメントありがとうございます。
大変申し訳ないのですが
私は、「○×するべき」と言うことが好きではありません。
レストラン等で不愉快な事柄があった場合は、その都度、自分の判断で店側に伝えています。

今回の件は、パリ店支配人だった方に伝えてあり、奥田氏と話した後日
板前の方からメール・・・という連絡を頂きましたが
一期一会を心得ていない方から、メールをもらっても仕方がないのでお断りしました。
Commented by nuri at 2015-08-26 09:03 x
ボンジュール 奥田のご主人パリに活き〆の鮮魚店を出店してるってテレビで放送してました。テレビ局がお店の宣伝?って思いながら観てましたが、ただ、日本人が美味しく魚を食べる為の術は凄いもんやとは思いました。
Commented by lenoel at 2015-08-26 16:18
ヌリちゃん
魚を生で食べるのは日本人くらいと言われているので
活き〆の技術があってもおかしくはないですが
日本独自の文化で素晴らしいものがたくさんありますね。




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